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現地報告レポート

第1回 2007年2月【乾季のニジェール訪問】
第2回 2007年3月【切っても切れない? 砂漠化と食べ物と栄養失調児】

2007年2月【乾季のニジェール訪問】

カラカラに渇いたニジェールからこんにちは! 今はニジェールの1年の中でも、みんなが一番健康で穏やかに暮らせるつかの間の時期かもしれません。猛暑で知られるサハラ砂漠南側のこの一帯でも、12月から2月までは比較的涼しく、マラリアの発生も6月から9月にかけての雨季と比べれば、だいぶ少なくなる時期です。農村では、まだ当分は家族が安心して暮らせそうなだけの乾季の備蓄用食糧が残っている頃です。

アムルトジャパンでは、アムルトニジェールと共同での新規事業立ち上げの準備を進めています。アムルトニジェールでは、食糧事情の悪いブザ県で、主に乳幼児を対象とした食糧配給活動を続けていますが、新規事業では、乳幼児の栄養失調の原因となる問題を根本から解決するための試みを始めようとしています。現在、その事業対象地域となるブザ県内農村の実情をさらに詳しく把握するために、5つの村で、食糧や収入事情、家族の健康と栄養、井戸の状態、住民組織などについてヒアリング調査を行っているところです。調査は、村の中でお母さん達に集まってもらい、ブザ事務所のスタッフが「質問票」に基づいて個別あるいは挙手方式でインタビューする形で行いました(写真右)。それにしても、「あなたたちの子どもは本当に栄養不良児なの?」と思うほど、お母さん達は元気で、集まれば必ず写真撮影大会になってしまいます。

 調査はまだ途中ですが、いろいろなことが分かってきました。村の女性たちの7~8割は学校などでの基礎教育を受けたことがなく、読み書きができないこと。家族で病気になる人は、子どもの次にお母さんが多く、男性は少ないこと。ほとんどのお母さんは母乳を与えるものの、生後1~2日目を過ぎてから授乳を始める人が半数近くいること(初乳は濃過ぎて良くないとの思い込みが多い)。母乳の量も他のミルクも不十分のケースが多いこと。・・・

 また、命を支える源となる「水」ですが、衛生的に管理されていないと下痢や病気、栄養不良につながります。ヒアリング調査の集計では、井戸から汲んできた水の使用量は1人あたりおおよそ7~8リットルです。これで家族全員が衛生的な生活をするのに十分な量といえるでしょうか? 水汲みに費やす時間、お母さんが抱える他の家事や育児。手伝う子どもたちの労働力にも限界があるでしょうし、また、水自体が汚れているケースもかなりあります。このように、いろいろな要因が重なって、それが乳幼児の栄養失調となって現れているようです。

 お母さん達は、教育の機会こそ少なかったものの、実に多種多様の作業をこなし、家族全員の生活と健康に気を配っています。乳幼児達が元気で大きくなれるかどうか、他の誰でもない、お母さんの手にかかっています。そのお母さん達の負担を少しでも軽くするために、少しでも生活環境を改善するお手伝いをし、そして、あと少しだけ新しい知識と気づきを得るための学びの機会を提供してあげられないでしょうか? そのために一番いい方法は何でしょう? 

次回は、新しいプロジェクトに向けて提案されている具体的な取り組みについてご紹介します。




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