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現地報告レポート 第1回(5月20日〜5月21日)
第2回(5月24日〜5月30日) 第3回(6月5日〜6月8日)
第4回(6月12日〜7月2日) 第5回(スタッフ紹介)
第6回(livelihood プロジェクト) 第7回(スリランカ滞在の締めくくり)
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第4回(6月12日〜7月2日)
今回は前回建設した41軒のトランジショナルシェルターのある同じサイトに、もう10軒の新たなシェルターの建設。Divisional Secretaryの方(日本で言えば市長さんにあたると思われる)から直々に要請があったためである。彼はAMURTのこれまでの功績をとても評価してくださって、いつも大変協力的で我々の強い見方。今回私にとっては、初めて建設の過程を最初から見られる良いチャンス。
まず土地のチェック。今回の土地は斜度があり、雨が降ると水が流れてたまる可能性があるため、10件のシェルターと、4つのトイレをどのようにレイアウトするかで話し合いが続く。これからモンスーンの季節を迎える為、水の流れに注意することはとても重要と考えられる。その対策の一つとして、土台のブロックを場所によっては2段、または3段に重ねることになった。そして、明日からの労働人員の検討、手配をする。シェルターとはいえ、考えなくてはいけないことがたくさんあるのだなあと実感。
要の6本の柱のために穴を掘る。機械は使わず手作業。まず、糸を張ってシェルターのベースになる範囲と柱の位置を決める。下記の写真の通り、一人が金属の細いシャベルのようなもので柱の穴を開け、手作業で掘り起こす。
その後、柱を固めるための、セメントとメタルサンド、土、水を混ぜ合わせたSolutionを作り、穴に埋める。これを最初に注ぎ込むことは特別な意味があるようで、今回特別に私にやらせて頂いた。無事に完成しますようにとの願いを込めて行う。
次は、土台造り。ブロックを回りに一段または二段めぐらせ、セメントで固め、内側に土を盛る。土を運び出すのもすべて人力。シャベルと一輪車で運び出していく。下記の写真の二人は一日中この作業を繰り返していた。日中35度ほど気温が上がる中、とても大変な肉体労働だと思う。
柱と土台の後は屋根作り。シェルターと言えども、屋根の下に温度を下げるためのシートを張ったり、補強のための瓦をてっぺんに重ねたり、最大限の工夫をしている。たかがシェルター、されどシェルター。多くの注意と部品が必要である。
当初は、10軒なら10日だ、と現地スタッフは言っていたが。ここまでで既に約10日経過している。祝日が入ったり、人員が不足していたり、材料の材木が予定通り届かなかったりが遅延の原因。なかなか思い通りに事を運ばせるのはここではほんとうに難しいんだということを実感する。ただ、Manuはじめ現地スタッフは元々予定通りに行くとはまったく思っていない様子。
周りに板を張って壁を作って、家の形が一通りできたところで、床を作る。コンクリートの溶液をこてで丁寧に、スムーズに土の上に重ねて塗っていく。職人さんの手さばきが見事で、ずっと見ていても飽きなかった。

今回5日ほどマヌはコロンボに戻り、私だけゴールのフィールドに残って、経過を観察していたが、結局私にできることはほとんどなく、いても写真を撮って眺めているだけで、何の助けにもならなかったことを後日痛感することになった。マヌがゴールに戻ってきて多くの問題点が発覚したからである。一番の大きな問題は材木の質が悪いということ。それを補うために、ペンキを塗ることになったが、余計な出費になったのは言うまでもない。また、以前のシェルターはペイントしていないため、それらの住人から、自分のシェルターも塗ってくれとねたみの声も上がる。問題は後から後からひっきりなしに出てくる。
予定の竣工セレモニーまで2日しかなく、それまでに10軒のシェルターのペイントを終わらせなければならなかった。また、私たちは一旦コロンボに戻り竣工式の前日までコロンボにいなくてはならなかった。それまでの予定通りにいかない経過を見ていたため、本当に終わるのかどうかとても不安であった。
竣工式前日の夜にサイトに戻ってきて最終チェックをする。未だ電気の配線工事が終わらず、夜通しかけて行うとの事。ペイント作業は、後はトイレを残すのみとなった。明日の式に向けてテントを張ったり、備品の手配の最終チェック等を話し合い、オフィスへ戻る。
セレモニー当日。8時半過ぎに私たちは到着したが、案の定テントの枠組みだけが置かれているだけ。あと1時間半で本当に間に合うのだろうかとはらはらしていたが、そこはスリランカ。なんとか10時半頃には、椅子、旗、オイルランプ、等々が揃い、開会できるようになる。ゲストもそのころになってようやく揃う。今回は前回と違って小規模でゲストも6人。
とてもいい天気であり、暑すぎるくらいであったが、式の始まった直後、突然にわか雨が降り始め、とてもよい涼を与えてくれた。式は約2時間で終了。前回の41件のシェルターの時と異なり、二時間ほどで終了。いく人かのベネフィシャリーは新しいシェルターに入ると、お清めの水を床にまく儀式をしていた。
今回始めから終わりまでの過程をおおよそ見ることができた。自分が貢献できた点は非常に少ないが、おおまかな建設の過程と、多くの難問に遭遇したことで、たくさんのことを学ぶことができたと思う。一概にシェルターの建設といっても、それにまつわる多くの仕事があることを実感した。私はまだまだ知らないことばかりで、勉強しなくてはいけないことがたくさんあることを痛感した次第である。NGOの仕事というのは、とても範囲が広く、例えば建設の知識、たとえ経験がなくても建設の仕事にかかわることがあり、さまざまなことをしなくてはいけない。加えて、現地スタッフとうまくやっていくことはとても難しいことも知った。また、仕事の成果が良くなくとも、実際に現地にいないとその仕事の質はわかりにくいため、評価がされにくい。そのため、自分に対する評価が厳しくないと良い仕事はできない。そういった意味でとてもレベルの高い仕事なんだなあと実感する。AMURT(ここではプロジェクトオフィサーのMr.Manuを指す)は常に高いところに目標を置いて決して妥協しない。本気でこの仕事に携っているということが今回よくわかった。
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