生計再建計画コーディネターを迎えてコイア機を一人一人に手渡していく。嬉しそうな受益者の姿を目にして嬉しさがこみ上げてくる。約2週間後には彼らのビジネス状態を一緒に見ていくのが楽しみだ。 午後はもう既にグループ3と4が始まっている為、クラスに向かう。今回のクラスは前回のクラスとは少し違い、もう質問を先生に問いかけている受益者を見る。一人の受益者は自分から会計の理解している内容を説明し、再確認するというポジティブな姿も目にした。こうして授業の理解度もビジネスの進行状態も各受益者それぞれ異なる。毎日受益者と触れ合うことによってどの受益者がクラスをリードしているか次第に分かってくる。これはクラス、コミュニティーリーダーを選ぶ上で大切なことだ。 20/07/06 一つのエンパワーメント 今日は朝からマイクロビジネス授業のシラバスのファイル作りをする。授業のシラバスを各受益者に配っているNGOは珍しいとアムルトスタッフは言う。アムルトの目的は授業全ての内容を理解できない受益者の為に、授業終了後、ビジネスを始める際、又はその作業中で行き詰ったときに自分自身でファイルを見直し確認する能力を養う為だ。小さなファイルかもしれないが、こんなところにまで受益者の生計自立の為に気が配られている。 午後はマイクロビジネスの授業の監視を行う。ラリスがいつも出席をとるのだが、そこからも受益者の進歩が見えると教えてくれる。受益者の名前は英語で記述されている為、授業初日は読むことができず、名前の位置を指示されてサインする受益者がほとんどだった。しかし2日目からは自分達でサインする場所を覚え分かるようになる。この小さな進歩は開発プロジェクトの中で重要なことだ。NGOというのは初めは受益者をリードし、そして第二段階では彼らと共に働く、そして第三段階には彼らに全てを任せる。このプロセスは受益者の生計自立またはエンパワーメントに欠かせない。ラリスは7人の侍と同じだよと話してくれた。 授業が行われている一方で私達はミシンによる生計再建計画の為の受益者選定のためのインタビューを行う。受益者候補の名簿は地方政府から提供されるのだが、21件もの家を回りたった1人の受益者しか見つからない。政府がいかに被害状況を直接確認していないかよく分かる。 22/07/06 プログラム受益志願者を訪問する 今日の午後、アクララと呼ばれるヒッカドゥア近辺の地域で形成されている女性コミュニティーを訪れる。津波の被害を受け、その後に地方シアスファンデーションの力を借り、約女性50人でソサエティーを結成する。アムルト生計再建プログラム履行可能性を知る為にいくつかの質問を重ねていく。受益者の選択はアムルトが一番重点をおいているのでもちろん彼らの今の収入状態や家族構成まで必要となってくる。 このシアスファンデーションとはNGOでもなく、有益会社でもない団体である。シアスファンデーションは例えば1kgのコイア繊維を15ルピーで女性達に売る。そこから彼女達はコイアロープを作り、そのロープをシアスファンデーションが倍の値段で買い取る。手助けをしているのには違いないが、生計再建プログラムではないとの事だ。