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2004年12月26日、スマトラ沖地震によって発生した津波は南アジアの国々に多くの被害をもたらした。インドネシアに次いで第2の被災国となったスリランカでは人口2,000万人のうち約80万人という多数の被災者を出し、生き残った海岸沿いの多くの被災者も津波によって家族や家屋、漁業のための船や網などの財産を失い、生計を立てることが極めて困難な状況となっている。
アムルトジャパンは2005年、現地へボランティア調整員を派遣し、南部の漁業コミュニティーの被災者を対象に生活再建の支援活動をサポートした。 プロジェクトの目的
津波被災者の生活再建および生計向上に貢献する
プロジェクト実施期間
2005年1月~2007年(継続中)
プロジェクト地域と内容(地図参照)
<プロジェクト地域>
ゴール県 (ゴールフォーグラベッツ、ヒッカドゥワ、ハバラドゥワ)
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| 画像クリックで拡大図表示(PDFファイル) |
現地の活動の様子
1. 仮設住宅建設プロジェクト
仮設住宅建設:105戸(受益者 約630人)の住宅を建設
本プロジェクトでは、被災者が所有する土地に24棟の仮設住宅の建設を行い、次に政府から提供されたダダラとピヤディガマ地区の土地に81棟の仮設住宅の建設を行った。その建設作業は住民参加を促すキャッシュフォーワークプログラムにより行われた。地震被害後国内で建設ラッシュが起こり、建材の不足から20%の価格上昇を招くなどの状況の中、地元の労力と既存の資材を利用することで、コストを押さえた仮設住宅を建設することができた。職を失った人々に労働の場を提供することも可能となった。
電気および水道の供給設備や衛生面への配慮をしたアムルトの仮設住宅は、 スリランカ大統領官邸管轄災害対策本部より、スリランカ大統領賞が授与された。
受益者は、環境の整った仮設住宅で落ち着いた生活をすることで、将来に向かって生きる力を得ると同時に、アムルトの支援する生活再生支援プロジェクトへの参加などを通して、着実に生活の基盤を築き上げている。
2. キャッシュフォーワークプログラム
70名の被災者が仮設住宅建設に参加
このプログラムは、上記1のプロジェクトに関連し実施された。仮設住宅建設の際に70名の被災者が参加し、各自のスキルに準じて日当の支払いが行われた。津波で職を失った人々への労働の場を提供することが出来たと同時に、地域の人々が力を合わせひとつの目的を達成することで地域住民の繋がりを強いものにすることができた。
3. 被災女性のための生計再建研修プロジェクト
900人の女性が研修に参加(2007年2月現在)
本プロジェクトでは、漁業で生計を立てていた被災世帯の女性たちを対象に少ない資本で小規模なビジネスを行うことができるよう、会計とミシン、ヤシ繊維製品制作についての研修を行った。
プロジェクとの初期段階において非常に重要なことは受益者の選定である。アムルトは受講希望者の女性一人一人にインタビューを実施し、選定の条件にあっているかどうかを確認する作業を行った。また、地元政府から与えられたリストを基に研修に参加する女性を選定した。常に地元の政府とコンタクトを取り、協力を得ることで、正しい受益者の情報収集ができ、選定条件に準じた人々が適切に受益できるシステムを構築することができた。
研修は、毎日2時間のコースを10日間実施した。最初の5日間は、基本的な会計知識を学び、残りの5日間でミシンやヤシ繊維紡ぎ機の使い方など、実践的な研修を行った。
これまでに533人の女性が研修に参加し、多くの女性が収入を得るまでになっている。
ヤシ繊維紡ぎ機の研修を受けた女性は、1日約750ルピー(約850円)の収入を得られるまでになり、子供たちの学費に使いたいなど、自分の力で得た収入の使い道を考えている。 ミシン研修に参加した女性は1日約500ルピー(約570円)の収入が得られるようになり、新しいミシンを購入してビジネスを広げていきたいという希望を持っている。プロジェクト開始直後は、製品を作っても販売先が見つからないなどの問題もあったが、アムルトがアドバイスをしながら、問題を解決した。現地では研修を終了した女性たちの活躍が目立ち始めている。研修を受けた多くの女性からは、自分の力で収入を得ることで、将来への希望も広がり被災の傷から立ち直るきっかけになったとの評価を得ている。
2006年度のトレーニングには100人の男性も参加
2006年に実施した生計再建研修プロジェクトでは、本人または家族が障害を持つ男性を対象に、屋台ビジネスの研修を実施した。研修を修了した男性たちは、提供された新しい屋台でビジネスを始めている。
新たに刺繍、レース編みのトレーニングを実施
これまで縫製、ヤシ繊維紡ぎやマットつくりなどを中心に実施してきた研修に新たに刺繍とレース編みの技術を取り入れた。42人の女性達がビジネスの知識と技術を修得し、生計再建を目指している。
<生活再建研修プログラム概要>
1日目: プログラム
2日目: ビジネスをスタートするための資金調達
3日目: マーケティング
4日目: 基本的な簿記知識
5日目: ビジネスを成功させるために
6〜9日目: 実習
10日目: 機械のメンテナンス
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