第1回 2007年6月 南スーダン ジュバ ボランティア報告
5月14日~5月27日まで、アムルトインターナショナルの南スーダンでの活動拠点である北バハル・アルガザール州東アウィル郡マルアルコンの難民キャンプに滞在し、アムルトの現地活動を視察した後、5月28日より南スーダンの中心都市である中央エカトリア州ジュバ市に移りました。マルアルコンからジュバ国際空港までは、国連のチャーター機で2回乗り継ぎ、4時間程かかりました。ジュバの平均気温は、日中30度前後となりますが、朝晩は15度前後に下がります。湿度が高い日が多いため、日本の夏のような蒸し暑さを感じます。
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| 国連チャーター機 |
空から見たナイル川 |
間近で見るナイル川 |
1. 南スーダンの概況
スーダン共和国では、2005年1月9日、北部のスーダン政府と南部の反政府組織スーダン人民解放運動/軍(SPLM/A)の間で、南北包括和平合意(Comprehensive
Peace Agreement, CPA)が締結され、1983年以来20年以上続いたアフリカ最長の南北内戦が終結しました。その結果、同年7月には、北部出身の大統領・南部出身の第一副大統領から成る統一暫定政府が樹立され、10月には南スーダンでも新政府が成立しました。
現在、南スーダンでは、国際社会の支援を受けながら戦後復興が着実に進んでおり、首都のジュバ市でも今後多くの国内避難民・難民が帰還・定着し、人口の増加が急速に進むことが予測されています。(参照:日本外務省
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/sudan/kankei.html)
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| ジュバ市内の復旧工事 |
日本の復興支援を示す看板 |
降雨後のジュバ市内道路 |
2. ジュバ市内の状況
ジュバ国際空港から車で約10分程南下すると、ジュバ市内中心街があります。現在は、ジュバ市内全体で道路の復旧工事が進んでいますが、赤土で凹凸の激しい道が未だに多いため、降雨後は至る所で沼地となり、車での移動も大変困難となります。市内での住宅・宿泊施設の建設工事も急ピッチで進められているものの、国際機関・NGO等の援助関係者の多くがテント暮らしをしています。ジュバ市内のホテルは、テント・プレハブ・アパートなど様々な形式があり、一泊US$60前後~$200超と価格も大きく異なります。また、ホテル経営者は、スーダン・インド・アラブ首長国連邦など国籍も多様で、従業員に関しても、スーダン人以外にケニアなど隣国からの出稼ぎ労働者を多く見かけます。
ジュバ市内の一般的家庭は藁葺屋根の住居に暮らしており、搔き集めた木の柵で区切られた敷地内で、数組の家族が集団生活をしている姿を多く見かけます。市内マーケットでは、スーダン北部・ウガンダ等からの輸入品が多く、生活必需品は大体入手可能ですが、搬入コストの影響か物価高が目立ちます。また、大半のマーケットは、スーダン北部出身者で経営されており、アラビア語が主要言語であるため、英語圏の隣国からの出稼ぎ労働者が苦労している話も耳にします。
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| ジュバ市内の一般的住居 |
ジュバ市内マーケット |
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| ジュバ市内の車販売所 |
ジュバ市内の自動車修理店 |
3. アムルトインターナショナルのジュバオフィス
アムルトのジュバオフィスは、市内中心街から車で5分程の比較的便利な場所にあります。オフィスのある敷地内は、30戸程の賃貸住居が立並び、NGOや民間企業等が事務所として使用しています。オフィス用品は、ジュバ市内で入手困難な物に関し、ナイロビ事務所から調達してもらっています。
ジュバオフィスでは、プログラムマネージャー(Mr. Nick O. Mayison)の管轄下、アムルトの他事務所との連携を図りながら、南スーダンプログラムの資金調達、モニタリングと評価、国際機関・各国政府援助機関・他NGOとの交渉・連絡調整等を行っています。
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| オフィス前のゲート |
オフィス前の概観 |
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| オフィスの入口 |
オフィスの内部 |
4. 主なワークショップ・ミーティング
~SAVOT*ワークショップ~
6月6日から8日の3日間に渡り、SAVOTのワークショップが、ジュバ市にあるジュバ職業訓練センター(Juba Multi-Service Training
Center)で行われ、南スーダンでSAVOT職業訓練を実施するNGOのスタッフ・トレイナーを対象に、職業訓練の質的向上を目的とするキャパシティ・ビルディング強化が図られました。
ワークショップでは、10数団体のNGOから30名程が参加し、①各NGOとSAVOTの活動内容に対する理解、②技能訓練実施に携わる上でのNGOの問題点と潜在能力の理解、③ビジネスマネジメント・申請書書き・レポート書き・会計・モニタリングと評価等を含むプロジェクト・サイクル・マネジメント、④技能訓練の実施・マネジメント方法、⑤NGOネットワークの形成に取組みました。
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| ケニア人ファシリテーター |
討論し合うNGO関係者 |
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| 技能訓練マネジメントの講義 |
講義を聴講するNGO関係者 |
*SAVOT: Project on Improvement of Basic Skills and Vocational Training in Southern
Sudan(南スーダン基礎的技能・職業訓練強化プロジェクト)の略。本プロジェクトは、2005年の内戦終了後に成立した南スーダン政府(Government
of Southern Sudan: GOSS)が、戦後復興事業を促進するために必要な基礎的技能習得の体制を整備することを目指して計画し、その技術支援を日本政府に要請したことから始まりました。同目的を達成するために、国際協力機構(JICA)の資金援助の下、システム科学コンサルタンツ株式会社(SSC)が、GOSS労働・人事・人的資源開発省(Ministry
of Labor, Public Service and Human Resource Development)と共に、短期的な訓練ニーズに応じた基礎的技能訓練を実施しています。
詳細:
http://project.jica.go.jp/sudan/0604444/
(
http://www.ssc-tokyo.co.jp/sudan/key_programmes.htm#savot)
~UNICEFミーティング~
6月15日、ジュバ市内の南スーダンホテル(South Sudan Hotel)にて、UNICEF主催の「2007年度南スーダン教育セクター事業計画に関する中間報告会(2007
UN & Partners Work Plan for Education Sector in South Sudan, Mid Year Review)」が行われ、南スーダンで教育事業計画に携わる国際機関・NGO関係者が40名前後集い、今年度計画されている教育プログラムに関して、1月1日~5月31日までの事業計画進捗状況に関してプレゼンテーションを行いました。
アムルトの2007年度南スーダンプログラムは、北バハル・アルガザール州東アウィル郡・北アフィル郡で、学校建設・PTA訓練・職業訓練・小学校教師育成・ラジオ放送による学校教育・小学校への教材配布等の教育事業を計画・実施しており、Mr.
Nick O. Mayisonは、各プロジェクトの目的・受益者データ・問題点・見込まれる成果等を含めた進捗状況を報告しました。
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| UNICEFミーティング |
中間報告をするMr. Nick Mayison |