第2回 2007年4月前半 職業訓練所建設用資材、機材到着
4月に入りマルアルコンは青空に雲が多くなったとともに時々まとまった強い風が吹き、雨期の訪れを予感させる。
第一週には職業訓練所(Vocational Training Center: VTC)で使う教材や資材がトラックでケニヤより到着した。洋服仕立てコース用のミシンの部品や大工・石工コース用の道具、一輪車やセメントなど。スーダン国内では入手不可能や粗悪なものが多いため、スタッフの食糧・生活用品なども含めて業務を行う上で必要となるものはほとんどケニヤから取り寄せている。
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| 届いた資材 |
トラックの積み降ろしはキャンプの外から日雇い労働者を集めて行っている。日給は一人当たり1000~1500ディナール。ちなみにちょっとした贅沢品の一つである500mlペットボトルのジュースは一本200ディナール。フォークリフトなどはないため全てが力仕事である。以前ドラム缶入りのガソリンが届いた際にはトラックの下にダンボールとタイヤを敷いてクッションとし、その上にドラム缶を一つずつ落とし、転がして倉庫まで運んでいった。
雨期が始まる前に必要資材のほとんどを調達できたことはプロジェクトの運営上大変喜ばしいことである。アスファルトやコンクリートで舗装された道はなく、激しい凹凸の残る土の道は雨が降るとほとんど移動出来なくなる。雨期の間は活動を停止するNGOもあるとのこと。南スーダン政府が幹線道路として精力的に整備している道がいくつかあるが、先日大雨が降ったその翌日には車の轍が表面に深く残り、全く速度を上げられない状態であった。
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| 政府が整備中の道路 |
VTCに集まった生徒 |
VTCがあるマビルには洋服仕立てコースの青い制服を着た女子生徒が集まり始めた。しかし何人かは外見から入学条件である16歳に満たないため、残念だが家に帰ってもらうことになる。自分の正確な年齢がわからない人が多い社会で行うプロジェクトに年齢制限を設けることに違和感があるかもしれないが、昨年のプログラムに参加した教員の話では若すぎると教育の価値を認識することが難しく、コースの途中で退いたり、また卒業してもすぐ結婚したり、洋服仕立て業に就かなかったりするという。場合によっては小学校に入りなおすということもあるとのこと。このコースには現在30人が登録済みであるが、年齢確認や中退などで最終的にはプロジェクトの定員である25人に収まる見込み。
一方で先月から問題となっている大工コースでの生徒不足であるが、未だに十分な数が集まらない。このためアムルトでは代替案として大工と石工のコースを統合し、別に自動車整備・運転のコースを新設することを検討している。バイクが入ってきてまだ2年のこの場所では自転車で移動する人が多いが、今後の普及とともに車のメンテナンス業は成長が予想される。また現地で活動するNGOや国連機関も専属の運転手を募集しており、訓練を通しての技術移転の効果が援助団体側にも及ぶという利点もある。