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アムルトインターナショナルが運営する北バハル・アルガザール州東アウィル郡マルアルコンの難民キャンプに赴任中のボランティア調整員、北村純一さんからの報告です。

現地報告レポート

第1回 2007年3月 南スーダン マルアルコンキャンプ ボランティア報告
第2回 2007年4月前半 職業訓練所建設用資材、機材到着
第3回 2007年4月後半 職業訓練スタート
第4回 2007年5月前半 職業訓練途中経過
第5回 2007年5月後半 職業訓練途中経過
第6回 2007年6月 職業訓練途中経過

第6回 2007年6月 職業訓練途中経過

6月に入り、雨期が始まった。乾期には一面茶色だった景色が一転して鮮やかな緑に変わった。ソルガムやピーナッツの種を蒔くために地元の人が家の周りの土地を耕す様子を見ることができる。一方、雨のため道のコンディションは非常に悪くなっている。アムルトがオフィスを構えるマルアルコンから職業訓練所(Vocational Training Center: VTC)までの道は特に悪く、途中泥にはまり立ち往生した車やトラックを見かける。食糧や資材、道具などを送るのが難しくなり、プロジェクトの運営に影響を与えている。

洋服仕立てコースでは先月に引き続き、理論で学んだ寸法と型の取り方の実践として子供用の半袖シャツを作っている。それを終えた生徒からおそろいのパンツを作る。生徒の多くがVTCで学んだことを生かして洋服を売るだけでなく家族にも作ってあげたいと語っており、特に子供を持つ者は今回の課題を楽しんでいる。

出来上がったシャツ(左)とパンツ(右)

雨期の到来に伴い生徒はVTC敷地内の空き地を耕し始めた。アムルトでは生活科学(Home Science)を洋服仕立てコースのカリキュラムに取り入れることを検討しており、この土地を実験農場として使うつもりである。ピーナッツをはじめ、トマトやナスなどを育てる予定だ。


大工・石工コースでは今月から実技を中心としたカリキュラムに変更。生徒は現在VTC敷地を囲むフェンスを作っている。地面に穴を掘り、鉄パイプを立ててコンクリートで固定し、有刺鉄線を張っていく。スーダンではNGOや地元当局などが施設を柵で囲うため、今回の課題は生徒が将来それら組織の依頼を受ける際に有益な経験となる。またこの技術を生かして自分の家にも柵を設けたいと語っている者もいる。教員によれば実技を通して生徒の技術が日に日に高まっているのがわかるとのことだ。例えば石工の生徒はコンクリートを作るための各材料の分量や混ぜ方を把握しており、作業をスムーズに行うことができる。

生徒にはインセンティブとして一日あたり900ディナールが与えられている。VTCのフェンスが完成後、現場研修(On-the-Job Training: OJT)としてアムルトの別プロジェクトである小学校建設現場へ移る予定だ。


また今月には洋服の仕立て、大工・石工両コースの一部の生徒を対象としてVTCの評価などについて簡単な聞き取り調査を行った。両コースの生徒ともに授業内容には非常に満足しているという評価が得られた。一方で、洋服の仕立てコースではほぼ全ての生徒が卒業後の希望として小学校へ行きたいと答えるなど、正規学校教育の代わりに専門技術を通して生活の改善を目指す職業訓練プロジェクトにとって複雑な回答となった。学校教育に対する強い憧れがある中で、技術を持つことの価値を生徒たちが既に理解している教育の価値とどう結び付けられるかが課題となっている。

なおアムルトでは現在VTC敷地内にスタッフ用の新宿舎を建築中で、来月の完成を予定している。二人用の部屋が4室。完成すればVTCや隣接する教師育成訓練所(Teacher Training Center: TTC)の教員や他スタッフの拡充にも対応できるようになる。



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